異音クレームの多くが施工で防げる理由。エアコン工事業者が今こそ見直すべき“音トラブル対策”
2025/12/16
「音がうるさい」は施工クレームの代表格
エアコン工事をやっていると、一度は経験があるのが異音に関するクレームだと思う。運転するとカタカタ音がする、夜になるとブーンと低い音が響く、風が当たるたびにパキッと鳴る。こういった相談は決して珍しくない。ただ、ここで一つはっきり言えるのは、異音クレームの多くは施工段階で防げるということだ。
機器不良や経年劣化が原因になるケースも確かにあるが、実際の現場感覚としては、設置方法や配慮不足が原因になっていることの方が圧倒的に多い。だからこそ、異音対策はエアコン工事業者の腕がはっきり出るポイントでもある。
室内機の異音は「固定」と「逃がし」で決まる
室内機の異音で多いのは、振動音と共振音だ。これはほぼ間違いなく、壁への固定方法と配管・配線の処理が関係している。
例えば、下地をしっかり確認せずにビスを効かせてしまうと、運転時の微振動が壁材に伝わり、低い音となって室内に響く。特に石膏ボードだけで止めているケースでは、運転中にわずかに揺れ、その振動が「ブーン」「ジー」という不快音に変わる。
また、配管やVVFが室内機背面で突っ張っていると、運転時にその部分が共振し、異音の原因になる。見た目では分からなくても、背面で無理な力がかかっているケースは非常に多い。施工時に「逃がし」を意識して、配管や電線に余裕を持たせるだけで、防げる異音は一気に減る。
配管処理の雑さが音に変わる瞬間
異音クレームの中で意外と多いのが、配管が原因のケースだ。冷媒管同士が擦れていたり、壁や金具に直接触れていたりすると、運転時の振動がそのまま音になる。
特に室内側で断熱材がズレて銅管が露出していると、運転時に「チリチリ」「カチカチ」といった高音が出やすい。これは施工中に断熱材をしっかり整えていれば防げるものだ。
また、配管を無理な角度で曲げていると、冷媒の流れと振動が重なり、異音として現れることもある。時間がない現場ほど起こりやすいが、こういった施工のツケは、必ず後からクレームとして返ってくる。
室外機の設置環境が低周波音を生む
室外機の異音、特に厄介なのが低周波音だ。お客様からは「なんとなく不快」「夜になると気になる」と言われることが多く、原因特定が難しい。
ただ、これも設置状況を見直すと、施工で防げたケースが非常に多い。例えば、ベランダ床に直置きして防振ゴムを使っていない場合、運転時の振動が建物全体に伝わり、室内に低い音として響く。
また、壁面設置で金具の剛性が弱かったり、アンカーの効きが甘かったりすると、共振が起きやすくなる。ここで「とりあえず付けばいい」という意識で施工してしまうと、確実に後々トラブルになる。
防振ゴムの選定、設置面の水平確認、周囲とのクリアランス確保。これらを丁寧にやるだけで、室外機由来の異音クレームは大幅に減らせる。
ドレン・配線・化粧カバーも音の原因になる
異音というと機械音をイメージしがちだが、実はドレンホースや配線、化粧カバーが原因になることも多い。
風でドレンホースが揺れて外壁に当たる音、化粧カバー内部で配線が動く音。これらはすべて施工時の固定不足が原因だ。
特に屋外配管は、見た目を優先して固定点を減らしてしまうと、風や振動で音が出やすくなる。結束バンドや支持金具を適切に使い、動かない施工をすることが、結果的にクレーム防止につながる。
異音対策は「気遣い」ができる業者の証拠
異音クレームを減らせる業者と、そうでない業者の違いは何か。それは特別な技術というより、施工時の気遣いに尽きる。
運転確認をしっかり行い、耳を澄ませて異常がないか確認する。少しでも気になる音があれば、その場で原因を潰しておく。この一手間を惜しまない業者は、クレームが圧倒的に少ない。
逆に、設置してスイッチを入れて終わり、という施工では、後日必ず連絡が来る。異音はお客様にとって日常生活に直結するストレスだからこそ、評価にも直結しやすい。
異音クレームを減らせる業者は仕事が増える
家電量販店案件でも、業務委託のエアコン工事でも、評価が高い業者は確実に仕事が増える。その中で、異音クレームが少ないというのは大きな武器になる。
施工が丁寧で、後から呼び戻しがない業者は、元請け側から見ても非常にありがたい存在だ。結果として、安定した案件供給につながり、繁忙期だけでなく通年で仕事を任されるようになる。
まとめ|異音対策は今すぐ見直す価値がある
異音クレームの多くは、施工時の意識と一手間で防げる。これは経験年数に関係なく、今日からでも改善できるポイントだ。
エアコン工事業者として長く安定して稼いでいくためには、クレームを減らし、信頼を積み重ねることが何より重要になる。異音対策を徹底することは、その第一歩だと断言できる。
「音まで気にしてくれる業者だった」と思われる施工を積み重ねていくことが、結果的に選ばれる業者への近道になる。異音はトラブルではなく、施工品質を高めるチャンスだと捉えてほしい。
弊社は平成14年1月にエアコン工事会社として創業致しました。
社名の由来は、電気(Electricity)信頼(Trust)のELEとSTからELEST(エレスト)と名付けました。
職人不足が叫ばれる現代ですが、AIがどれだけ進化しようと、どのような時代になろうとエアコン工事を始めとした電気工事は必要で重要な仕事だと思います。
目まぐるしい速さで変化していく社会情勢や経済情勢の中で、求められている物事を、様々な視点で捉えながら歩み続けております。
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