エアコン工事のクレームはなぜ起きるのか。現場目線で考える対策と、仕事を任せたい業者の共通点
2026/04/14
エアコン工事のクレームというと、どうしても「工事が下手だったから起きた」と思われがちです。もちろん、施工不良が原因になることはあります。ただ、実際の現場ではそれだけではありません。事前説明が足りなかった、現場確認が甘かった、最後のチェックを急いでしまった。そういう小さなズレが、あとから大きな不満になります。NITEは、2020年度から2024年度までの5年間に報告されたエアコン事故が約360件あり、その中には設置状況の不備や取扱説明書で禁止されている行為など、製品そのものに起因しない事故も多く含まれると案内しています。つまり、トラブルは機械だけの問題ではなく、設置と扱い方の精度でかなり差が出るということです。
クレームは「技術不足」より先に「確認不足」で起きることが多い
現場でよくあるのは、工事そのものは終わっているのに、お客様の納得が追いついていないケースです。たとえば追加工事です。配管延長、室外機の置き場変更、ガス充塡、化粧カバー、専用回路の確認など、現場を見て初めて分かることは珍しくありません。国民生活センターの資料でも、引越しに伴うエアコン脱着で「これですべてです」と説明を受けたあと、現地でホース長不足やガス充塡を理由に追加料金を請求され、トラブルになった事例が紹介されています。新居の状況によって追加工事が必要になることがある一方で、事前の説明不足が不信感につながると読み取れます。
ここで大事なのは、追加工事があること自体ではありません。問題になるのは、「聞いていない」「最初の話と違う」と感じさせてしまうことです。エアコン工事は、金額の高い安いだけで信頼が決まる仕事ではありません。説明が明確か、話が前後で変わらないか、作業前にちゃんと確認してくれるか。このあたりが、依頼元から見てもお客様から見てもかなり大きいです。忙しい時期ほど説明を急ぎたくなりますが、結局はそこを省いた業者さんほど、後で時間を失います。
水漏れのクレームは、ドレンだけ見ていると取り切れない
エアコン工事のクレームで特に多いのが水漏れです。けれど、これも単純に「ドレンが悪い」で片づけると再発しやすくなります。メーカーの据付工事説明書では、ドレン配管は確実に排水できるよう施工し、結露防止のために保温すること、室内を通るドレン配管や冷媒配管は断熱が必要なこと、室内機側の配管ではドレンホースを配管の下に収めること、さらに先下り勾配を確保し、トラップができる配管は避けることが明記されています。断熱不足や勾配不良は、水漏れや家財を濡らす原因としてはっきり示されています。
現場で見ると、水漏れの原因はひとつではありません。逆勾配、断熱不足、横引き、接続部の甘さ、機内側の収まり、穴位置の無理、気密条件との相性など、いくつかが重なって出ることがあります。だからこそ、ただ取り付けるだけでは足りません。水がどう流れるか、どこで結露しやすいかを最初に想像できる業者さんほど、クレームが少ないです。依頼を出す側も、結局はそういう人に長く仕事を任せたくなります。
騒音と振動は、引き渡し直後より「暮らしの中」で表面化する
工事直後の試運転では問題がなくても、夜になってから音のクレームが出ることは普通にあります。メーカーの据付説明では、リアパネルを水平に設置すること、壁面に密着させることが重要とされていて、壁との間に隙間があると騒音や振動の原因になると明記されています。つまり、冷えるかどうかだけではなく、固定の精度や据わり方まで含めて工事品質です。
ここは現場を知っている人ほど分かる話ですが、音のクレームは見た目で判断しにくいです。室内機が少しでもねじれている、ビスの効きが弱い、壁の下地を甘く見た、室外機の脚が落ち着いていない。そういう細かい部分が、静かな時間帯に不快感として出ます。だから、仕事が集まる業者さんは「取り付けできた」で終わりません。お客様の生活時間まで想像して、最後のひと押しを丁寧にやっています。
電気まわりの甘さは、クレームでは済まない
エアコン工事で本当に怖いのは、安全面の見落としです。NITEは、延長コードの使用による異常発熱や、電源コードの途中接続・継ぎ足しによる接触不良からの発熱、焼損事例を公表しています。パナソニックの据付工事説明書でも、電気工事は資格者が行い、必ず専用回路を使用すること、配線は所定のケーブルを使って確実に接続し固定すること、施工不備は感電や火災の原因になることが明記されています。
これはもう、クレーム対策というより職人としての土台です。見えない場所だからといって甘くすると、信用を一発で失います。表に見える化粧テープの仕上がりがきれいでも、見えない配線が雑なら意味がありません。依頼元が本当に見ているのは、こういう部分を崩さない人かどうかです。派手さはなくても、危ないことをしない、基本を飛ばさない。その積み重ねが、結果として仕事量の差になります。
依頼が集まりやすい業者さんは、工事前と工事後が丁寧です
現場目線で言うと、クレームを減らす一番の方法は特別な裏技ではありません。工事前に確認をそろえることと、工事後に説明を残すことです。取付位置、穴位置、配管ルート、ドレンの流れ、電源、追加工事の有無を頭の中だけで判断せず、お客様や依頼元と認識を合わせて進める。想定外が出たら、その場で相談して勝手に進めない。工事後は試運転だけで終わらせず、気を付ける点を短くても伝える。この当たり前を当たり前にやれる業者さんは、やはり強いです。
エアコン工事の仕事を出す側からすると、求めているのは単純に早い人ではありません。再訪問が少ない人、説明が丁寧な人、現場で無理をしない人、問題が起きそうな時にきちんと連絡できる人です。そういう業者さんは、お客様対応でも現場判断でもブレが少ないので、安心して継続依頼しやすくなります。結果として、繁忙期だけではなく、年間を通して声がかかりやすくなります。
まとめ
エアコン工事のクレームは、施工ミスだけで起きるわけではありません。説明不足、確認不足、水漏れ対策の甘さ、騒音や振動への意識不足、電気まわりの危険な処理。こうした部分が積み重なって、不満や不安は大きくなります。
逆に言えば、クレームは減らせます。そして、クレームを減らせる業者さんほど、自然と仕事が集まります。エアコン工事は、ただ取り付けて終わる仕事ではありません。お客様が安心して使い始められるところまで含めて工事です。そこを丁寧にやれる人と一緒に仕事をしたい。現場を回している側は、結局そこを一番見ています。
弊社は平成14年1月にエアコン工事会社として創業致しました。
社名の由来は、電気(Electricity)信頼(Trust)のELEとSTからELEST(エレスト)と名付けました。
職人不足が叫ばれる現代ですが、AIがどれだけ進化しようと、どのような時代になろうとエアコン工事を始めとした電気工事は必要で重要な仕事だと思います。
目まぐるしい速さで変化していく社会情勢や経済情勢の中で、求められている物事を、様々な視点で捉えながら歩み続けております。
事業活動と持続可能な開発目標達成への取り組みを通して、お取引先様や協力業者様にとって『なくてはならない企業』になる為、共存共栄の精神で邁進して参ります。
弊社ではエアコン工事業者様を全国で募集しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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